在宅医療人育成プログラムSTART UPワークショップに参加しました。
12月5日東京大学医学部で行われた「在宅医療人育成プログラムSTART UPワークショップ」に参加しました。
基調講演は、厚生労働省雇用均等児童家庭局長の香取照幸氏による「2025年地域包括ケアのグランドデザインについて」。
改めて地域包括ケアの復習ができ、2025年までに医療サイドにおける機能分化・ネットワーク化+介護サイドにおける(医療に対応した)サービス機能(施設機能・在宅機能)の再編+マネジメント改革=地域創生とこれからの動きを再確認することができました。
特別講演は、ナカノ在宅医療クリニック院長の中野 一司先生による「在宅医療現場で求められる能力」。
キュアは客観=現実、ケアは主観=理想・希望・価値であり、キュアからケアへのパラダイムチェンジが医療を変えると、とても明快な切り口でのご講演でした。
御著書のタイトルの「在宅医療が日本を変える」も、今立ち上げている新事業に通じる部分がとても多く、元気をいただきました!
特別発言は、元日本看護協会広報部長で医療ジャーナリストの村上 紀美子氏による「欧州の在宅ケア〜家庭医とプライマリ・ケアの大事な役割〜」。
イギリス、ドイツ、オランダ、デンマークなどの在宅ケアでは、家庭医救急センター(GPポスト)が地域200人もの医師が当番シフトで対応し、病院玄関口にありトリアージュを行うと知り、日本の在宅療養支援診療所の夜間救急対応がこうした地域での対応となると医師の負担も医療費の軽減にもつながると希望が持てました。
ライトニングトークとして、文部科学省高等教育局医学教育課企画官(地域医療人材育成専門官併任)の佐々木昌宏先生のポイントをついたお話に、これからの弊社の取り組みも改めて考える機会となりました。
ワークショップでは症例に対しての問題点の想像とGOALの予測をグループごとに行い、さまざまな視点で患者さんのために連携をどう図るか考えました。
地域包括ケアでは、キュアとケアが混在しているからこそ、多職種での連携は欠かせません。
在宅療養支援診療所でご活躍の医師の方々が、治療だけではなく考え方などについてもご指導して下さり、とても貴重な学びが得られる会でした。
主催者であるたかせクリニック理事長の高瀬 義昌先生、スタッフの皆さまありがとうございました。